【コラム】英検2級の英文要約が苦手な人へ|本文を写しすぎないための3ステップ
NOLIE EIKEN Column
英検2級の英文要約が苦手な人へ|本文を写しすぎないための3ステップ
読めてはいるのに、何を残せばよいか決まらず、本文をそのまま写してしまう方へ。
英検2級の英文要約では、本文を読んで、内容を英語で短くまとめます。ここで苦しくなりやすいのは、英語で書く前です。本文のどこが大事なのか、具体例まで残すべきか、自分の言葉に変えるべきか。考えているうちに時間がなくなりやすいです。
要約で必要なのは、本文を短く写すことではありません。各段落の中心を一つずつ残し、細かい説明を省き、短い英文につなぐことです。英検2級の英文要約は45〜55語が目安なので、情報を選ぶ力がかなり大切になります。
今回は、英文要約が苦手な人向けに、本文を写しすぎずに要点をまとめる3ステップを整理します。
SUMMARY IN 3 STEPS
読む
残す
つなぐ
「読む」と「書く」の間に、残す情報を選ぶ時間を入れます。
この記事でわかること
- 英検2級の英文要約で本文を写しすぎやすい理由
- 段落ごとに残す情報と省く情報の考え方
- 45〜55語に収めるための書く順番と見直し方
- 短い練習を続けるための1日15分メニュー
NOLIE英会話教室について
NOLIEは、オンラインで受けられる会話専門の英会話です。英検対策でも、答えを覚えるだけでなく、本文の中心をつかんで自分の英語で伝える力を大切にしています。
目次
1. 英文要約は「短く書く問題」ではない
英文要約で本文を写しすぎる人は、英語力が足りないからというより、本文の重要度を分ける前に書き始めていることが多いです。最初の段落を読んで、良さそうな文をそのまま使う。次の段落でも、細かい説明を残す。その結果、語数が増え、最後の段落まで入りません。
要約で見るべきなのは、本文のすべてではありません。各段落が何を言っているかを一つずつ取り出し、その三つを短くつなげます。つまり、最初に必要なのは「上手い英文」ではなく、何を残すかを決めることです。
本文を写しすぎる時の流れ
本文を最初から読む → 使えそうな文をたくさん残す → 語数が増える → 最後に慌てて削る
この順番を、「段落の中心を選ぶ → 必要な情報だけを残す → 英文にする」へ変えると、書き始めがかなり安定します。
2. 最初に、段落ごとの中心を一つ選ぶ
英検2級の英文要約では、本文の流れを見て、各段落の中心を短くメモします。段落ごとに一文をそのまま抜く必要はありません。「何について述べている段落か」を日本語でも英語でもよいので、短くつかむところからで大丈夫です。
3段落を読む時の見方
- 第1段落:話題は何か、なぜ注目されているか
- 第2段落:主なメリット・理由・変化は何か
- 第3段落:課題・注意点・今後の動きは何か
もちろん、本文がいつもこの形とは限りません。ただ、「話題」「中心の説明」「もう一つの大事な点」という三つの柱を探す意識があると、細部に引っ張られにくくなります。
一段落につき、最初は日本語で五〜七語ほどのメモで十分です。英語の完全文を作ろうとしないことが、要点を選ぶ時間を残すコツです。
3. 具体例や細かい数字は、まず省いて考える
英文要約で語数が増えやすい原因のひとつが、本文中の具体例を全部残してしまうことです。人の名前、細かい数字、地域名、一つひとつの理由。本文を理解するためには大切でも、要約では中心ではないことがあります。
迷った時は、「この情報がなくても、本文の主張は伝わるか」を考えてみてください。伝わるなら、まずは省いて大丈夫です。具体例は、中心の考えを説明するために使われていることが多いからです。
残しやすい情報
本文の話題、主な原因、メリットや課題、筆者が伝えたい変化
省きやすい情報
細かい数字、固有名詞、同じ内容を補足する具体例、細部の順番
「一つも具体例を書かない」と決める必要はありません。ただ、語数が足りなくなる人は、最初の下書きでは具体例を外し、必要なら後から一つだけ足す方がまとめやすいです。
4. 三つの要点を一、二文につなぐ
メモができたら、三つの要点を英語でつなぎます。最初から複雑な構文を作る必要はありません。主語と動詞をはっきりさせ、and、but、because、while などの基本的なつなぎ方を使うだけでも十分です。
書く順番の例
- 本文の話題を一文で置く
- 主なメリットや変化を足す
- 課題や注意点があれば短く続ける
たとえば、本文が「ある取り組みが広がっている」「便利な点がある」「一方で注意点もある」という流れなら、要約も同じ順番で作ると読みやすくなります。自分の意見を足す必要はありません。本文にある中心だけを、順番を保って伝えるのが要約です。
英検2級の意見英作文で理由が出ない時は、理由と具体例を組み立てる記事が役立ちます。ただし要約では、本文の中心を残すことを先にしましょう。
5. 言い換えは全部しなくていい
本文の単語を使ってはいけないと思い、無理に難しい言い換えを探して止まる人もいます。もちろん、自分の言葉にできるところは変えた方がよいです。ただ、すべてを別の単語にする必要はありません。
大事なのは、本文の文をそのまま長く並べないことです。主語をまとめる、二つの文を一文にする、細かい説明を外す。このような変え方でも、要約らしい文にしやすくなります。
無理なく変えやすいポイント
- 長い主語を people や students などにまとめる
- 同じ説明を繰り返す部分を一つにする
- 例を外して、一般的な内容だけを残す
- 本文の二文を and / but でつなぐ
使い慣れていない難しい語を入れて文法が崩れるより、基本的な英語で本文の中心を正確に伝える方が安定します。
6. 45〜55語で見直したいこと
書き終えたら、語数だけを数えて終わりにしないことも大切です。語数に収まっていても、最初の段落だけ詳しく、最後の段落が入っていないことがあります。反対に、短くしすぎて本文の中心が抜けることもあります。
最後の見直しチェック
- 45〜55語の範囲に収まっているか
- 本文の中心になる三つの情報が入っているか
- 細かい例に語数を使いすぎていないか
- 主語と動詞がある、読み切れる文になっているか
- 自分の意見を足していないか
最初からぴったりの語数にする必要はありません。少し長く書いてから、例や重複を削る方が、必要な情報まで消しにくいです。
7. 1日15分で回す練習法
毎日一題を完璧に書く必要はありません。要約が苦手な人ほど、本文を読む日、要点を選ぶ日、短く書く日を分けても大丈夫です。短い練習を重ねる方が、何を残すかの感覚が育ちやすいです。
1日15分の基本メニュー
- 5分:本文を読み、各段落の中心を一言でメモする
- 5分:具体例や細部を外し、残す三点を選ぶ
- 5分:一、二文で書き、語数と主語・動詞を確認する
週に一度は時間を測って一題を通して書くと、試験に近い感覚も確認できます。過去問を何回分使うか迷う人は、英検2級の過去問の使い方も参考にしてください。
書いた要約を音読してみると、主語が長すぎるところや、文が途中で苦しくなっているところにも気づきやすくなります。
8. Q&A
Q. 本文の表現を使うと減点されますか?
本文の単語を使うこと自体が問題ではありません。文をそのまま長く写すのではなく、中心を選び、短くつなぐことを意識しましょう。
Q. どの段落が一番大事か分かりません。
最初は各段落から一つずつ残す形で大丈夫です。慣れてきたら、本文全体で繰り返されている考えや、段落の最初に出る中心文にも注目してみてください。
Q. 45語に届かない時はどうすればいいですか?
新しい例を足すより、本文の三つ目の要点が入っているかを確認しましょう。話題、主な説明、もう一つの大事な点を入れると、自然に内容が厚くなりやすいです。
9. 最後にさらっとまとめ
- 英文要約は、本文を短く写すのではなく要点を選ぶ問題です
- 各段落の中心を一つずつメモしてから書き始めましょう
- 細かい数字や具体例は、まず省いて考えると語数を整えやすくなります
- 三つの要点を、一、二文の基本的な英語でつなぐだけでも十分です
英検2級の英文要約が苦手な時は、英語を難しくする前に、本文の中心と細部を分けるところから始めるのがおすすめです。読む、残す、つなぐ。この順番を作るだけで、本文を写しすぎる悩みはかなり整理しやすくなります。
NOLIEでは、英検対策でも、問題を解くだけでなく、読んだ内容を自分の英語で短く伝える練習を大切にしています。要約や英作文の組み立てに不安がある方も、お気軽にご相談ください。
