【コラム】IELTSリーディングで言い換えが見つからない人へ|パラフレーズに強くなる読み方
NOLIE English Column
IELTSリーディングで言い換えが見つからない人へ|パラフレーズに強くなる読み方
設問の単語を本文で探しても見つからず、どこを読めばいいか分からなくなる方へ。
IELTSリーディングで、設問にある単語を本文で探しても見つからないことがあります。何度も読み直したのに根拠が見つからず、時間だけが過ぎてしまう。これは、単語力が足りないからとは限りません。
IELTSでは、設問と本文で同じ意味を別の言い方にすることがよくあります。つまり、必要なのは単語を一字一句同じ形で探すことではなく、意味が同じ部分を見つける力です。
今回は、IELTSリーディングのパラフレーズで迷いやすい理由と、設問から本文の根拠へたどり着くための読み方を整理します。
この記事でわかること
- IELTSリーディングでパラフレーズが重要な理由
- 単語一致を探してしまう時に起きやすい失点
- 本文の根拠を見つけるための3つの見方
- 解いたあとに行うと効果が出やすい復習法
NOLIE英会話教室について
NOLIEはオンラインで受けられる会話専門の英会話です。試験対策でも、答えを覚えるだけでなく、自分の言葉で意味を説明したり、言い換えたりする力を大切にしています。
目次
1. パラフレーズは何か
パラフレーズは、意味を大きく変えずに別の言葉や形で言い換えることです。IELTSリーディングでは、設問に書かれた内容が本文でまったく同じ単語のまま出てくるとは限りません。
設問:People moved to cities because of work.
本文:Employment opportunities encouraged people to relocate to urban areas.
ここでは、work と employment opportunities、moved と relocate、cities と urban areas がそれぞれ近い意味を担っています。全部を一語ずつ対応させる必要はありません。文全体で「仕事の機会が人々を都市部へ移らせた」と読めれば十分です。
2. 単語をそのまま探すと迷いやすい理由
設問にある単語を本文で探す方法は、最初の手がかりとしては役立ちます。ただし、それだけに頼ると、見つからなかった時に手が止まりやすくなります。
IELTSでは、名詞が動詞になる、形容詞が説明の形になる、短い表現が一文全体で説明される、といった変化がよくあります。単語が一致していないことを「根拠がない」と判断すると、正解から離れてしまうことがあります。
探す対象を変える:
単語そのものではなく、「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」という情報の組み合わせを探します。設問の中心が原因なら本文でも原因を、比較なら本文でも比較を探す意識が大切です。
3. 意味のかたまりで見る3つのポイント
パラフレーズを見つける時は、設問を長い英文のまま抱え込まない方が読みやすくなります。次の3つに分けて見てみましょう。
1. 中心となる内容
誰・何についての話かを押さえます。人、場所、対象、テーマが変わると、似た単語があっても別の箇所かもしれません。
2. 関係や方向
増える・減る、原因・結果、賛成・反対、比較などを見ます。ここが逆になっていないかを確認します。
3. 条件や程度
all、some、only、mainly、before などの条件語は特に大切です。近い内容でも条件が違えば答えは変わります。
単語が似ているかより、この3つが合っているかを確認すると、根拠の判断が安定しやすくなります。
4. よくある言い換えの形
全部の言い換えを暗記する必要はありません。まずは、どのように形が変わるかを知っておくと、本文を読む時の見え方が変わります。
| 設問で見える形 | 本文で出やすい形 | 見るポイント |
|---|---|---|
| increase | grow / rise / become more common | 増加の方向が同じか |
| reduce | cut / lower / make less | 減少させる主体が誰か |
| because of | as a result of / lead to / due to | 原因と結果が逆でないか |
| important | play a key role / be essential | 程度が強くなりすぎていないか |
単語帳で近い意味を覚える時も、訳語を増やすだけでなく、短い文の中で「どの方向の意味なのか」まで見るとリーディングにつながりやすいです。
5. 設問から根拠へたどり着く手順
問題を解く時は、次の順番にすると「見つからないまま読み続ける」時間を減らしやすくなります。
- 設問を読み、中心の内容と条件語に印をつける。
- 同じ単語だけでなく、近い意味の語や説明を予想する。
- 本文では、対象と関係が合う一文の前後まで読む。
- 設問と本文を比べ、原因・方向・条件が一致するか確認する。
- 根拠を自分の短い日本語か英語で言い直してから答える。
最後の「言い直す」は特におすすめです。本文の一文をただ見つけるだけでなく、「この一文は設問の何を言い換えているのか」を自分で説明できると、偶然ではなく次にも使える読み方になります。
6. 復習でパラフレーズ力を育てる方法
問題を解いたあとに答えだけ確認して終わると、次の本文でも同じところで迷いやすいです。間違えた設問は、設問と本文の対応を1組だけでもメモしてみましょう。
復習メモの形:
設問の表現:people changed where they lived
本文の表現:residents relocated to a different area
共通する意味:住む場所を変えた
注意した条件:理由は仕事に限られていない
毎回たくさん書く必要はありません。自分が見つけられなかった言い換えを一つだけ残す方が、続けやすく、次の演習で思い出しやすいです。
7. 他の設問タイプとのつながり
パラフレーズを見つける力は、一つの設問だけのためのものではありません。段落の主張を探す問題では大きな意味の言い換えを、本文の事実と設問を比べる問題では細かい条件の言い換えを見ます。
段落全体の主張をつかむ練習をしたい方は、IELTSリーディングのMatching Headingsが苦手な人へも参考になります。本文の根拠と設問の条件を丁寧に比べたい方は、True・False・Not Givenの見分け方も合わせて確認してみてください。
どの問題でも共通するのは、同じ単語を探すことではなく、本文が何を言っているかを設問と比べることです。
8. Q&A
Q: 言い換えを全部暗記する必要はありますか?
A: 必要ありません。まずは解いた問題で出会った対応を一つずつ確認し、意味の方向や条件を見る練習を続ける方が実用的です。
Q: 本文に似た単語があれば正解ですか?
A: 似た単語だけでは判断できません。誰についての話か、原因と結果は合うか、条件が変わっていないかまで比べることが大切です。
Q: パラフレーズが苦手なら単語帳を増やすべきですか?
A: 語彙を増やすことは役立ちます。ただ、単語帳だけで終わらせず、問題文と本文でどう言い換えられたかを見る復習を組み合わせる方が効果的です。
最後にさらっとまとめ!
- IELTSリーディングでは、設問と本文が別の言葉で同じ内容を伝えることがあります
- 単語そのものではなく、対象・関係・条件を比べると根拠を探しやすくなります
- 解いた後に設問と本文の対応を一つだけ残すと、パラフレーズに少しずつ強くなれます
- 難しい単語を増やす前に、意味のかたまりで読む練習を入れることが大切です
IELTSリーディングで言い換えが見つからない時は、英語力がないと決める必要はありません。単語が同じでなくても、意味の中心と条件が合う部分を探す練習を重ねれば、本文の見え方は変わっていきます。NOLIEでは、試験対策でも実際に使える英語につながるよう、一緒に整理していきます。
