【コラム】IELTSの単語帳はどれを選ぶ?|はじめて受ける人が迷いやすい3冊の選び方
NOLIE English Column
IELTSの単語帳はどれを選ぶ?|はじめて受ける人が迷いやすい3冊の選び方
最初の一冊で迷っている方へ。3冊の違いと、選んだ後の使い方まで整理します。
公開日:2026/04/20 最終更新日:2026/08/12 著者:NOLIE英会話教室
IELTSの勉強を始めようと思った時、最初に迷いやすいのが単語帳です。候補を調べると、どの本にも良さそうな説明があり、結局どれを選べばいいのか分からなくなる人は少なくありません。
特に、英検準1級を受け終わってIELTSへ進む人は、英語学習の初心者ではない一方で、IELTS学習者としては初心者です。難しい本を選べばよいわけでも、やさしい本なら間違いないわけでもありません。
結論から言うと、IELTS未受験で迷うなら「はじめてのIELTS 単語対策3600」、文章の中で覚える方が合うなら「文脈で覚えるIELTS英単語」、すでに試験像が見えていて語彙を厚くしたいなら「IELTS必須英単語4400」が選びやすいです。この記事では、3冊の違いだけでなく、一冊をスコアにつなげる使い方までまとめます。
先に結論:今の自分に近いものを選ぶ
FIRST IELTS
未受験・熟語も不安
はじめてのIELTS 単語対策3600
CONTEXT
文章で覚える方が得意
文脈で覚えるIELTS英単語
VOLUME
語彙を広く厚くしたい
IELTS必須英単語4400
この記事でわかること
- IELTS単語帳3冊の役割と違い
- 自分のレベルと覚え方に合う一冊の選び方
- 英検準1級後からIELTSへ進む時の考え方
- 単語をReading・Listening・Writing・Speakingにつなげる方法
- 一冊を4週間で回し始める具体的な手順
NOLIE英会話教室について
NOLIEは、オンラインで受けられる会話専門の英会話です。IELTS対策でも、覚えた単語を見て分かる状態で止めず、実際の回答で使える状態へ近づけることを大切にしています。
目次
1. IELTS単語帳は何を基準に選ぶ?
「一番有名だから」「収録語数が多いから」だけで選ぶと、今の学習段階と合わないことがあります。選ぶ前に、次の4点を確認してください。
01
IELTSを受けたことがあるか
未受験なら、試験形式を見る時間も必要です。
02
単語と文章のどちらで覚えやすいか
暗記型と文脈型では相性が分かれます。
03
熟語もまとめて確認したいか
単語だけでなく、まとまりで覚えたいかを見ます。
04
毎日どれくらい続けられるか
情報量より、回し切れる量を優先します。
IELTSでは語彙の幅だけでなく、文脈に合う使い方、言い換え、スペル、実際に意味を伝えられるかも関係します。そのため、一冊の語数よりも、音・例文・問題演習とつなげやすいかを見る方が実用的です。
2. 3冊の違いを30秒で比較
3冊は優劣というより、学習ルートのどこで使うかが違います。スマホでは表を横に動かして確認できます。
| 単語帳 | 役割 | 向いている人 | 強み | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| はじめてのIELTS 単語対策3600 | 入口・全体把握 | 未受験、熟語も確認したい | レベル別に進めやすく、音声も使える | 最初から全範囲を完璧にしない |
| IELTS必須 英単語4400 | 語彙を広く厚くする | 問題を見た経験があり、量を回せる | 英単語と英熟語をフレーズで確認できる | 未受験者には重く感じる場合がある |
| 文脈で覚える IELTS英単語 | 読解と語彙をつなぐ | 文章から意味をつかむ方が得意 | 長文と単語を結びつけて覚えやすい | 単語だけ高速確認したい人には回り道に感じる |
※価格、版、音声の利用方法は変更される場合があります。購入前に各出版社の公式案内をご確認ください。
3. はじめてのIELTS 単語対策3600が向いている人
IELTS未受験で、最初の一冊を決めたい人には選びやすい本です。単語と熟語を確認しながら、目標スコアを意識して範囲を区切れるため、最初から全ページを同じ重さで進めずに済みます。
入口向けといっても、内容が少ないという意味ではありません。大切なのは、自分に必要な範囲を先に決めることです。最初の周回では、知らない語へ印をつけ、音を確認し、細かな解説の暗記は後に回すと進めやすくなります。
向いている
IELTS未受験/熟語も不安/最初は範囲を絞って進めたい
使い方
音声を聞く → 意味を即答する → 短い例文で確認する
4. IELTS必須英単語4400が向いている人
英単語3300と英熟語1100を収録した、情報量の多い一冊です。単語と熟語をフレーズの中で確認できるため、IELTSの問題を少し見たあとに語彙の穴を広く埋めたい人には心強い選択肢です。
一方で、未受験の段階から「全部覚えなければ」と考えると重くなります。最初に公式問題や模試を一度見て、Readingで語彙不足を感じたのか、Listeningで音が分からないのかを確認してから使う方が目的を持ちやすくなります。
向いている
すでに問題を見た/語彙を厚くしたい/毎日一定量を回せる
使い方
弱い範囲を決める → フレーズで確認する → 週末に混ぜて復習する
5. 文脈で覚えるIELTS英単語が向いている人
単語を一語ずつ覚えるより、英文の流れの中で意味をつかむ方が残りやすい人に合います。2024年に改訂された現行版は、長文を読みながら見出し語や類義語を結びつけて学ぶ構成です。
「単語帳では覚えたのに、Readingで気づけない」という人には特に相性があります。IELTSでは設問と本文が同じ表現になるとは限らないため、類義語や言い換えに気づく練習も必要です。IELTS Readingのパラフレーズ対策と一緒に進めると、単語暗記を根拠探しへつなげやすくなります。
向いている
英文を読む体力がある/文章の中で覚えたい/言い換えにも強くなりたい
使い方
長文を読む → 意味を推測する → 単語と類義語を確認する
6. 英検準1級後ならどれを選ぶ?
英検準1級の学習経験がある人は、基礎語彙がまったくないわけではありません。ただし、IELTSでは知っている語を音で認識する、設問と本文の言い換えに気づく、WritingやSpeakingで適切に使うという別の課題が出てきます。
IELTS未受験で熟語も不安なら、まず3600で試験向け語彙の入口を作るのが無難です。英文を読むことに抵抗がなく、単語の羅列が苦手なら、文脈型から始めても問題ありません。4400は、問題演習を始めて「知っている語の範囲がまだ狭い」と分かった段階で加えると役割がはっきりします。
英検準1級後の目安
未受験・熟語も確認したい → 3600
読む力を生かして文脈で覚えたい → 文脈で覚えるIELTS英単語
模試で語彙不足が明確になった → 4400
7. 目標スコアだけで選ばない
「Band 6.5ならこの本」と一冊に決めたくなりますが、目標スコアだけでは選び切れません。同じ6.5を目指す人でも、現在の語彙、試験までの期間、苦手技能、覚え方が違うからです。
最初に公式問題や模試を少し解き、分からなかった語を確認してください。知らない語が多いのか、知っているのに音で分からないのか、言い換えに気づけないのかで、単語帳の役割が変わります。
Listeningで答えを聞けても書けない場合は、語彙量よりスペルや音との結びつきが課題かもしれません。詳しい練習は、IELTSリスニングのスペルミス対策も参考にしてください。
8. 単語帳を4技能へつなげる使い方
単語帳を一周してもスコアが動かない時は、覚えた語が問題や回答へつながっていないことがあります。各技能で一つずつ使い道を作ると、単語が実戦で見つかりやすくなります。
LISTENING
音から意味を出す
見出し語と例文を聞き、文字を見ずに意味を思い出します。
READING
言い換えを集める
問題演習で同義語を見つけ、単語帳の横に短く足します。
WRITING
一緒に使う語を覚える
一語ではなく、よく使う組み合わせで一文を書きます。
SPEAKING
自分の話で一文作る
その日の語を使い、Part 1の短い回答を声に出します。
Speakingでは、難しい語を無理に入れる必要はありません。使う場面が分かる語を少しずつ増やす方が安定します。回答の長さも整えたい方は、IELTS Speaking Part 1の答え方も合わせて確認できます。
9. 最初の4週間はこう進める
一冊を買った後は、最初から完璧に覚えるより、短い間隔で何度も戻る方が続けやすいです。次の流れを、自分の生活に合わせて調整してください。
WEEK 1
現在地を知る
一日の範囲を決め、知っている語と知らない語を分けます。
WEEK 2
音をつなぐ
印をつけた語を音声で確認し、自分でも短く発音します。
WEEK 3
問題へ戻す
ReadingやListeningで見つけた語へ例や言い換えを足します。
WEEK 4
使えるか確認
意味の即答、スペル、短い一文の3方向から復習します。
一日に進むページ数より、翌日と週末に戻る時間を先に確保するのがポイントです。忙しい日は新しい語を増やさず、前日の復習だけでも構いません。
単語は分かるのに、Speakingで出てこない方へ
単語帳で覚えた語を会話で使うには、質問を聞き、その場で一文を作る練習が必要です。NOLIEでは単語テストだけで終わらず、自分の意見や経験に置き換えて話すところまでオンラインで練習します。
発音も合わせて確認したい場合は、IELTSスピーキングの発音練習も参考にしてください。実際に話して確認したい方は、無料体験で今の課題を相談できます。
10. 二冊目へ進むタイミング
一冊目を一度見ただけで二冊目へ進むと、どちらも浅くなりやすいです。まずは、よく出る範囲の意味がすぐに出る、音で聞いて分かる、問題演習で見つけられる状態を目指します。
そのうえで、模試の間違いを見てください。知らない語が原因の失点が続くなら語彙を広げる本を加える。知っているのに文脈で分からないなら文脈型を使う。SpeakingやWritingで使えないなら、新しい本より例文作りと添削を増やす方が合うことがあります。
二冊目を買う前の確認
「今の一冊に飽きたから」ではなく、「模試でどの不足が見えたか」を理由に選びます。
11. 単語帳学習でよくある失敗
3冊を同時に始める
進んだ量が見えにくくなり、復習の間隔も空きやすくなります。
一周目から完璧にする
一語へ時間をかけすぎず、最初は弱い語を見つけます。
日本語訳だけを見る
音、例文、よく一緒に使う語も確認しないと実戦で気づきにくいです。
問題演習と分ける
実際に出会った語を単語帳へ戻すと、優先順位が見えます。
単語帳は、選んだ瞬間に差がつくものではありません。自分の弱点に合わせて、音・文脈・問題・発話へ何度もつないだ時に差が出ます。
12. IELTS単語帳のQ&A
Q. IELTS未受験なら、最初はどれが無難ですか?
A. 迷うなら「はじめてのIELTS 単語対策3600」が選びやすいです。まず公式問題も少し見て、覚えた語がどこで必要になるか確認してください。
Q. 英検準1級の単語帳を終えていてもIELTS用は必要ですか?
A. すべてを最初から覚え直す必要はありません。ただし、IELTSで出会いやすい話題、言い換え、音、使い方を確認するために一冊あると整理しやすくなります。
Q. 3600と4400は両方必要ですか?
A. 最初から両方を並行する必要はありません。未受験なら一冊で入口を作り、模試で語彙不足が明確になってから追加を考えます。
Q. 音声は必ず使った方がいいですか?
A. ListeningやSpeakingにつなげるなら使う方が効果的です。見れば分かる語を、聞いても分かる語へ変えていきます。
Q. 紙と電子版はどちらがいいですか?
A. 書き込みや一覧性を重視するなら紙、移動中の反復を重視するなら電子版が便利です。毎日開きやすい方を選んでください。
Q. AcademicとGeneral Trainingで単語帳を分ける必要はありますか?
A. 基礎となる語彙は共通するため、最初から別々の単語帳を用意しなくても大丈夫です。実際の問題演習では、それぞれのReadingやWriting形式に合わせて語彙の使われ方を確認します。
最後に:一冊を決めたら、問題と会話へつなげよう
- IELTS未受験で迷うなら、3600から入ると進めやすい
- 文章で覚える方が得意なら、文脈で覚えるIELTS英単語も有力
- 問題経験があり、語彙を広く厚くしたいなら4400を検討する
- どの本でも、音・文脈・問題演習・発話へつなげることが大切
完璧な一冊を探し続けるより、今の自分に合う理由がある一冊を決め、短い間隔で何度も使う方が前へ進みます。単語は知っているのに会話で出てこない方は、実際の質問に答えながら使う練習も入れてみてください。
