【コラム】IELTSの単語帳はどれを選ぶ?|はじめて受ける人が迷いやすい3冊の選び方
NOLIE English Column
IELTS単語帳おすすめ3冊を比較|3600・4400の違いと選び方
IELTS単語帳は、今の学習段階と覚え方で選ぶ
目標スコアごとに範囲を区切って勉強したいなら「3600」、難易度別の単語と熟語をフレーズで確認したいなら「4400」、まとまった英文を読みながら覚えたいなら「文脈で覚えるIELTS英単語」が候補です。「未受験だからこの本」と決めるより、見本を読んで、毎日続けられそうかを確かめましょう。
3冊の違いを30秒で比較
違いが分かりやすいのは、単語の並び方と、何を読みながら覚えるかです。3冊とも音声があるので、「音声付きかどうか」だけでは選び分けられません。
はじめてのIELTS
単語対策3600
- 主な構成
- 単語を目標スコア別の6段階に分類
- 選ぶ目安
- 取り組むレベルを決めて進めたい
- 確認したい点
- 解説の量や、テーマ別の英文を無理なく読めるか
- 注意点
- 「はじめて」でも、すべてが基礎単語というわけではない
IELTS必須
英単語4400
- 主な構成
- 難易度別の単語と、ABC順の熟語をフレーズと一緒に学ぶ
- 選ぶ目安
- 単語と熟語を分けて確認し、知らない表現を増やしたい
- 確認したい点
- フレーズを読んで意味が分かるか、一日の量を決められるか
- 注意点
- 最初から全部を覚えようとせず、取り組む範囲を決める
文脈で覚える
IELTS英単語
- 主な構成
- テーマ別の英文を読み、単語や類義語を確認する
- 選ぶ目安
- 単語の一覧より、文章の中で覚えたい
- 確認したい点
- 一つのテーマを読み、訳や解説を見ながら復習できるか
- 注意点
- 英文自体が難しすぎると、単語の復習まで手が回らなくなる
価格や音声の利用方法は変わることがあります。購入前に、出版社の公式案内と試し読みも確認してください。
目次:必要なところから読む
IELTSを初めて受ける人が、単語帳選びで迷ったら
英検の勉強はしてきたけれど、IELTSはまだ受けたことがない。そんな時は、自分にどれくらいの単語が必要なのか、判断しにくいですよね。
買う前に、公式の練習問題を少し見てみてください。本文の単語が分からないのか、読めば分かるのに音で聞くと分からないのか。それが分かると、単語帳で何を練習したいかも決められます。
IELTS単語帳は何を基準に選ぶ?
書店や試し読みで、最初の数ページを見てみましょう。「覚える単語が載っている」だけでなく、「明日もこのやり方で勉強できそうか」を確かめます。
01
今の自分に難しすぎないか
見出し語だけでなく、例文や解説も読んでみます。
02
どの覚え方が続きそうか
単語を短く繰り返す方が好きか、文章を読みながら覚えたいかを考えます。
03
熟語や言い換えを確認できるか
一語の意味だけでなく、知りたい表現が載っているかも見ます。
04
音声をすぐ使えるか
普段使うスマートフォンなどで、聞くまでの手順を確認します。
知らない語があるのは当然ですが、例文の意味までほとんど分からないと、毎日の復習が大変です。逆に、すでに知っている語ばかりなら、少し先のレベルや別のテーマも見てから選びましょう。
はじめてのIELTS 単語対策3600が向いている人
目標スコアに合わせて、勉強する範囲を決めたい人に向いています。単語はBand 5.0〜7.5の6段階に分かれていて、解説や同義語のほか、テーマ別の英文もあります。
未受験で「まずどこから覚えるか」を決めたい時にも使えます。ただし、本の名前に「はじめて」とあっても、全ページがやさしいわけではありません。まず一つのレベルを見て、例文や解説を読めるか確認してください。
こんな人に
目標に合わせて範囲を区切りたい/単語の解説も読みたい/テーマ別の表現を確認したい
始め方の例
取り組むレベルを決める → 少量ずつ音声と一緒に確認する → 翌日に意味を思い出せるか試す
本に示されたレベルを覚え終えれば、そのスコアが取れるという意味ではありません。単語の勉強と並行して、実際の問題にも取り組みましょう。
IELTS必須英単語4400が向いている人
約3300語の英単語と約1100の英熟語を、フレーズと一緒に確認できる本です。単語は難易度別、熟語はABC順に分かれています。意味を覚えるだけでなく、「どんな語と一緒に使うか」を確認しながら進められます。
情報量は多いですが、必ず二冊目にする必要はありません。今の自分が読める範囲を選び、復習を続けられるなら、最初の一冊にもできます。
こんな人に
単語と熟語を分けて確認したい/フレーズで覚えたい/知らない表現を少しずつ増やしたい
始め方の例
一日の範囲を決める → フレーズの意味と音を確認する → 覚えていなかった語に戻る
最初から全部を同じペースで進める必要はありません。すでに分かる語には時間をかけすぎず、問題で出会ったのに分からなかった語から確認する使い方もできます。
文脈で覚えるIELTS英単語が向いている人
単語だけを繰り返すより、文章を読んだ方が覚えやすい人は、この本を見てみてください。2024年刊のGakken版は、2019年のDHC版を改訂したもので、テーマ別の英文を読みながら単語や類義語を学びます。
「日本語訳は覚えたけれど、長文で出てくると意味が取れない」という人は、試し読みで一つのテーマを読んでみてください。前後の文を手がかりに意味を考え、そのあと単語欄で確かめる勉強が続けられそうかを見ます。
こんな人に
英文を読むのが苦ではない/単語の使われ方も知りたい/類義語を一緒に覚えたい
始め方の例
短い範囲を読む → 分からなかった語を確認する → 音声を聞き、同じ英文を読み直す
IELTSの設問と本文で使われる言い換えも練習したい方は、IELTS Readingのパラフレーズ対策も参考にしてください。本で覚えた類義語が、問題ではどう使われているかを確かめてみましょう。
英検準1級後ならどれを選ぶ?
英検準1級の勉強で覚えた語は、そのまま使えるものもあります。IELTSを始めるからといって、すべて覚え直す必要はありません。
まずはIELTSの練習問題を見て、以前覚えた語を読んだり聞いたりして分かるか、試してみましょう。問題中で知らない語が多いなら、レベル別に確認できる3600や4400を見比べます。単語の意味は分かるのに文章を読めないなら、文脈型で前後の文まで読む練習をする方法もあります。
準1級後に見ておきたい三つのこと
以前覚えた語の意味を思い出せるか
音声で聞いても分かるか
文の中で、どの意味で使われているか判断できるか
「準1級を受けたから4400」「IELTS未受験だから3600」と試験経験だけで決めず、今どこで困っているかと、本の進め方が合うかで選んでください。
目標スコアだけで選ばない
同じBand 6.5を目指していても、単語を知らなくて読めない人と、読めるのに聞き取れない人では、必要な練習が違います。
練習問題で分からなかった語をいくつか選び、文字を見た時と音で聞いた時の両方を確認してみてください。文字でも分からなければ意味や用法を覚える。文字なら分かるのに聞けなければ、その語が入った短い音声を聞き直す、というように分けられます。
聞き取れたのに答えのつづりを間違えた場合は、単語を見て終わりにせず、音を聞いて書く練習も必要です。IELTSリスニングのスペルミス対策で、見直し方を紹介しています。
単語帳を4技能へつなげる使い方
単語の意味を思い出せるようになったら、例文や問題の中でも確認します。四つ全部を毎日やろうとせず、今の苦手な技能から一つ選んでみましょう。
LISTENING
文字を見ずに聞いてみる
短い例文を聞き、意味を答えます。聞こえなかった所は文字で確認して、もう一度聞きます。
READING
一文の意味を確かめる
単語の訳だけで止まらず、誰が何をしている文なのかまで読んでみます。
WRITING
よく使う組み合わせで書く
たとえばreduceなら、reduce wasteのような組み合わせを確認して、一文を書きます。
SPEAKING
自分のことを一文で言う
たとえばrelaxを覚えたら、「何をするとくつろげるか」を英語で話してみます。
Speakingで答えが短くなってしまう方は、IELTS Speaking Part 1の答え方も合わせて確認してみてください。新しい単語を入れることより、まず質問に答え、その理由を伝えることを優先しましょう。
覚えた単語で、質問に一つ答えてみよう
たとえばrelaxを覚えたら、「リラックスする」という訳を確認するだけでなく、次のような質問に答えてみます。
What do you do to relax?
I like walking because it helps me relax.
次はwalkingを、自分が普段していることに変えてみてください。例文を読めることと、自分の話として言えることは別なので、最後に本を閉じてもう一度答えてみましょう。
最初の4週間はこう進める
次は、買った一冊を使い始める時の練習例です。4週間で一冊を終える計画ではありません。音声と復習は初日から続けながら、毎週、確認することを一つ増やします。
WEEK 1
無理のない量を決める
まずは10語ほど確認し、翌日に思い出せるか試します。新しい語と復習の両方に時間を取れる量に調整します。
WEEK 2
音でも分かるか試す
前の週の語を、文字を見ずに聞きます。聞いても分からなかった語は、例文ごと確認します。
WEEK 3
問題の中で確かめる
ReadingやListeningの短い問題を解き、覚えた語が出てきたら、そこでの意味を見直します。
WEEK 4
短い文で使ってみる
覚えた語から一つ選び、自分で一文を書いたり、質問に答えて声に出したりします。
翌日にほとんど忘れていたら、新しい語を増やす前に、前の範囲へ戻りましょう。予定どおりのページ数を終えることより、前に勉強した語を思い出せるかを見ます。
二冊目へ進むタイミング
一冊終えたから、すぐ次を買わなければいけないわけではありません。練習問題で分からなかった語が、今の単語帳に載っているかを見てみましょう。
載っているのに思い出せなかったなら、まずはその範囲の復習です。載っていない語が続き、今の本だけでは確認しにくいなら、別の単語帳を加える理由になります。
新しい本を買う前に
意味を忘れたのか、音で分からなかったのか、使い方が分からなかったのかを確かめます。同じ単語でも、困っていることによって復習の仕方は変わります。
Speakingで言えないだけなら、本を増やす前に、今ある例文の一部を変えて話してみてください。知っている語でも、自分の文にしようとすると出てこないことがあります。そんな語は、短い文で繰り返し使ってみましょう。
単語帳学習でよくある失敗
3冊を同時に始める
どの本も最初の数ページだけになりがちです。まず一冊を選び、翌日の復習まで続けてみましょう。
一語覚えるまで先へ進まない
思い出せない語には印をつけ、一度先へ進んでから戻る方法もあります。同じ所で何日も止まらないようにします。
日本語訳だけ確認する
訳を一つ言えても、その文での意味とは違うことがあります。例文と音声も合わせて確認しましょう。
単語帳が終わるまで問題を解かない
短い問題も並行して解いてみます。実際に困った語が分かると、復習する箇所を選べます。
本を開くたびに最初から読み直すのではなく、前に思い出せなかった語を確かめてください。まだ覚えていない語が分かれば、次の日にやることも決められます。
IELTS単語帳のQ&A
Q. IELTS未受験なら、最初はどれが無難ですか?
A. 目標スコア別に範囲を決めたいなら3600が候補です。ただし、未受験でも4400や文脈型から始められます。見本を読んで、例文を理解しながら続けられる本を選んでください。
Q. 英検準1級の単語帳を終えていてもIELTS用は必要ですか?
A. 必ず買い直す必要はありません。まずIELTSの問題で分からなかった語を確認し、手元の本で復習できるかを見ましょう。IELTSでよく扱われるテーマや表現をまとめて勉強したい時に、専用の一冊を検討できます。
Q. 3600と4400は両方必要ですか?
A. 最初から二冊そろえる必要はありません。まず一冊で復習を続け、足りない語や、自分に合わない勉強の進め方が分かってから、追加や変更を考えましょう。
Q. 音声は使った方がいいですか?
A. はい。文字では分かる語も、聞くと分からないことがあります。例文を聞いて、文字で確かめ、もう一度聞くところまで試してみてください。
Q. 紙と電子版はどちらがいいですか?
A. 書き込みたいなら紙、移動中にも開きたいなら電子版が候補です。対応している版や、音声を使う手順を確かめてから選んでください。
Q. AcademicとGeneral Trainingで単語帳を分ける必要はありますか?
A. 共通して使える語もあるので、最初から二冊用意する必要はありません。受ける方の練習問題も見ながら、そこで出会った語を復習してください。
最後に:一冊を決めたら、問題と会話へつなげよう
- 3600は、目標スコア別に範囲を決めて進めたい人の候補
- 4400は、難易度別の単語と熟語をフレーズで確認したい人の候補
- 文脈型は、まとまった英文を読みながら覚えたい人の候補
- どの本も、見本を読んで続けられそうかを確かめる
選んだら、まず一日の量を決めて、翌日に復習してみましょう。読んだ時だけでなく、音で聞いた時や問題で出会った時にも分かるか、少しずつ確かめていけば大丈夫です。
発音も合わせて確認したい場合は、IELTSスピーキングの発音練習も参考にしてください。
覚えた単語を、IELTS Speakingの回答へつなげる
単語を見れば分かるのに、質問されると使えない。そんな時は、自分のことを話す中で、その語を使ってみましょう。言い方が不自然なら直してもらい、もう一度答える練習ができます。
NOLIEでは、オンラインでIELTSスピーキングの練習ができます。自分の回答を聞いてもらい、どこを直せば伝わるか確かめたい方は、まず無料体験でご相談ください。
